秩父鉄道の「わくわく鉄道フェスタ」
2基の国鉄PS13タイプのパンタグラフを上げて寄居-波久礼駅間の善導寺付近を走るED381号機。懐かしい有蓋車と無蓋車を連ねた貨物列車。阪和電鉄は戦前の関西私鉄王国に君臨した高速鉄道。天王寺~東和歌山間に俊足電車モヨ100を使った表定速度81.6km/hの”超特急”や特急”黒潮”号を運転した幻の電鉄会社でした。阪和電鉄が開業にそなえて製造した電気機関車がロコ1000形。昭和5年に1001・1002の2両が製造され、後に1003・1004の2両が増備されました。当時の私鉄電機としては大型で、50tの洗練された箱型車体。重心の低い組立式台枠が履く車輪は1220mmの大径で、戦前私鉄電機の最高傑作との評価もある機関車でした。
ロコ1000形は国鉄に買収され後にED38形となり、1~3号は秩父鉄道にやって来ました。1001・1002号機が作られたのは昭和5年(1003は昭和6年)で、発電ブレーキを備えた電気機関車がSL列車のパレオエクスプレスを牽くC58363が完成する12年前に完成していたなんて・・・。車体は日本車輌・電気機械は東洋電機製造で重量56.5t、全長12.5M。当時としては画期的な機関車でした。増備された1003から正面窓が拡大して外観の印象が変わり、戦時設計といえる主回路の簡素化も行われていたようで、1004(ED384)が完成したのは昭和19年でした。阪和電鉄は、この年の5月にはすでに南海を経て国鉄に買収されています。
かなり前(開業100周年の時)ですが、ED382号機のナンバープレートを見た事があります。私が写真を撮り始めた頃は既に引退していた2号機は阪和発注で国鉄買収後、大井川鉄道を経て秩父に来た機関車で、戦時をくぐり抜けた迫力がある改造プレートでした。他の機関車のプレートを加工?して造られたのかEDは当初からの文字で、382の文字は後に貼られたように見えました。貼ると言っても、国鉄のヘッドマークの文字を貼るようにピンをロウ付けした感じ。元貼られていた文字を外したピンの穴があったのでですが、今でも何だったのか解りません。やはり、1号機と3号機と違って曰くありげな機関車です。復活蒸機を運転する大井川から秩父へ、過去に譲渡された機関車があったなんて、意外でしょう。他にも戦災復旧車が付けていた日本車両の前身、天野工場製の製造者銘番なんか見たような覚えがあります。
いよいよ、今週末は秩父鉄道の「わくわく鉄道フェスタ」です。公式ページでは徐々に詳細が公表されている様子で、パレオや6000系急行を彩ったヘッドマークも一気に販売されるみたいです。例年どおりで部品に居ますけど、今年はディジカメ持ってチョットだけ会場をフラフラしてみようかな。
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コメント
上の写真の機関車は三峰口駅の超ミニマム鉄博にありますよね。
シロウト感想ですが、車高が高いので、こんな不安定そうな機関車で安全性が担保されるのか不思議な感じでした。
投稿: まぁぴい | 2008年5月15日 (木曜日) 午前 12時12分