京阪電鉄石山坂本線の併用軌道区間その2
県道伊香立浜大津線と市道が分かれる三差路の直ぐ西側、松竹旅館の前で大津線(石山坂本線)の電車を撮ってから、三井寺まで歩いてみました。
ベージュ色のモルタル塗の外壁に褪せ始めた朱色で「ゆ」と書かれたストイックな外観が気になって、ここで撮ることにしました。昼間、妙光寺の踏切に行く途中、蝉丸神社下社で見かけた小町湯も風情があったのですが、この辺りは古い家屋や銭湯が残っているのですね。
残念ながら浜大津電車通りの昭和湯さんは営業していない様子でしたが、サウナを始め色々な「ゆ」を備えていたようです。
昭和湯の辺りで併用軌道から一般車道が南側に逸れて、新設(専用)軌道区間に変わります。三井寺の軌道沿いにも古い木造家屋が残っていたので、派手なラッピング電車と絡めてみました。
現代では高速から安定して減速できる金属チップ入りの合成制輪子やレジン制輪子が普通ですが、低速でギュッと止まれる鋳鉄制輪子片が夕日に染まった赤錆色の軌条や道床砕石が妙に懐かしい雰囲気。
電車に乗るとレジンが焼ける匂い。気動車に乗ると鋳鉄制輪子から飛び散って蛍のように舞う金属片を思い出しました。
この後も暫く撮りましたが、急に空が暗くなって夕日はつるべ落とし。浜大津の交差点に戻ると赤提灯が灯っていました。
〆は生包餃子とビール、普通のチャーハンで終了。当然、近江牛は食べられませんでした。
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